昨今の感染対策として、様々な製品がある中で目にするようになった【除菌】・【殺菌】・【滅菌】
言葉の意味が違うこと、製品によって使える言葉が違うことを、皆さまはご存じでしょうか?
今回は、私たちが普段目にしている用語の違いについて詳しく説明致します。
ぜひ普段お使いになっている製品を、正しく使用出来ているかチェックしてみて下さい。
まずは、それぞれの違いや意味、代表商品を案内致します。
【除菌】
意味:菌やウイルスの数を減らすこと
商品:洗剤、次亜塩素酸水(水溶液)、漂白剤など
手洗いや掃除、食器を洗うことなどが含まれます
【殺菌】
意味:特定の菌を殺すこと
商品:薬用石けん、消毒液
ウイルスや菌の数や種類についての規定はなく、一部を殺しただけで「殺菌」と謳えるため必ずしも有効性が高いわけではありません。
※医薬品や医薬部外品のみ表示可
【滅菌】
意味:あらゆる菌を限りなく0に減少させること
商品:ガーゼ、絆創膏、手術道具など
微生物の生存する確率が100万分の1以下になることをもって滅菌と定義されています
※医薬品や医薬部外品のみ表示可
【抗菌】
意味:菌やウイルスの繁殖を防ぐこと
商品:衣類、食器、インテリア、文房具など
【消毒】
意味:菌やウイルスを無毒化し感染力を失わせること
商品:アルコール、エタノールなど
※医薬品や医薬部外品のみ表示可
如何でしょうか?皆さまは、除菌・殺菌は「菌を取り除く」・抗菌は「菌を増えなくさせる」などイメージをされていたのではないでしょうか?
また、表現方法によって使用出来る用語が違うということをご存じでしたか?雑貨品とよばれている洗剤、次亜塩素酸水(水溶液)、漂白剤などが「除菌」と表現されているのは、医薬品や医薬部外品ではない製品だからです。たとえ殺菌や消毒の効果があっても薬事法上謳うことが出来ません。
机の上の様々な菌やウイルスを
●次亜塩素酸水(水溶液)で99%なくすことが出来ても、雑貨品のため【除菌】●アルコール系消毒剤で5%しかなくすことが出来なくても、医薬品のため【殺菌】
細菌・ウイルスの違い
●大きさ
・ウイルスは約0.1μm(マイクロメートル)、細菌は約1~10μmで10~100倍の違いがあります。
※1μmは1mmの1000分の1
飛沫3~5μm、花粉30μmとなっています。花粉は大量に集まると黄色い粉のように見えますが、ウイルスは集まっても小さすぎて目で見ることは出来ません。想像できないほどの小さな物ということがわかると思います。
●細菌の種類
大腸菌(膀胱炎)、サルモネラ属菌(食中毒)など
特徴:細菌は1つの細胞からなる単細胞生物で、自分で分裂して増えます。
●ウイルスの種類
インフルエンザ、ノロウイルス(感染症胃腸炎)、水ぼうそうなど
特徴:ウイルスは自分で細胞を持ちません。そのため、人や動物の細胞の中に入り込んで大量に増やします。
ウイルスにはエンベロープウイルス(脂質性の膜に覆われている)・ノンエンベロープウイルス(脂質性の膜に覆われていない)があります。この2つのウイルスにもそれぞれ有効な製品が異なります。
※次亜塩素酸水(次亜塩素酸水溶液)とは?なぜ除菌・消臭で使用されるのか?ブログにて、除菌効果をお伝えしておりますので、こちらもぜひご参照下さい。
皆さまは正しく意味を理解し、製品を使用出来ていたでしょうか?なんとなく。。という方が多かったのではないでしょうか?
それぞれ異なった意味があるため、正しく判断して使用することが必要です。
ただし「除菌」や「殺菌」と記載されている製品だから安心ではありません。
例えば、ポンプ式のアルコール系手指消毒液の正しい利用方法はポンプを下まで完全にプッシュし手もみを30秒ほどするのが正しい利用方法です。その際、揮発(乾いてしまわないよう)手もみする事が大事です。ちょっとプッシュして軽く手もみするだけでは、正しく利用出来ていることになりません。
正しい利用方法で使用し、それぞれの製品を理解し用途に合ったウイルス細菌対策製品を選ぶことがもっとも1番大切なことです。
もちろん弊社のジアムーバー酸化水も皆さまが安心出来る暮らしをサポート致します!
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